「1円起業ってなんだろう?」
「会社を作るんだったらお金がかかるんじゃない?」
現在、商法改正により資本金1円でも会社が作れるようになりました。
しかし、1円で起業できることは知っていますが、どんなアイデアで1円起業できるのかわからない方も多いでしょう。
そこで、今回は1円起業のアイデア10選を紹介します。起業アイデア以外にも、1円起業のメリット・デメリットを解説。この記事を見れば、1円起業についての知識が身に付きます。
最後は有名企業が成功した理由を載せています。ぜひ参考にしてください。
1円起業とは
1円起業とは、資本金1円で会社を立ち上げることです。
昔、会社を立ち上げる時には、多額の資本金が必要でした。
- 株式会社 1000万円
- 有限会社 300万円
現在は、2006年に商法改正され、資本金1円で誰でも会社を立ち上げることが可能になったのです。
会社設立の敷居が下がったことで、新しいビジネスアイデアを持っている人たちが事業に参入しやすくなりました。また、個人でも節税するために会社を立ち上げる方も多くいます。
1円起業でも会社立ち上げに25万円かかる
「資本金1円なら他の登録作業でお金がかかるのでは?」と思う方も多いと思います。
会社を立ち上げる時は、資本金以外にも登記が必要になります。登記は最寄りの法務局で申請でき、直接法務局に出向く以外にも郵送やオンラインでも可能です。
登記にかかる費用は、株式会社で25万円、合同会社で10万円かかります。次は、株式会社・合同会社に必要な金額の内訳や手に入る場所について解説します。
株式会社設立にかかる費用
株式会社設立に必要な金額の内訳は以下になります。(2022年7月現在)
- 収入印紙代:40,000円
- 認証手数料:50,000円
- 謄本手数料:2,000円
- 登録免許税:150,000円〜
登録免許税は、資本金1円でも150,000円かかります。自分1人での登記が面倒と感じる方は司法書士に依頼する方法もあります。その場合は、合計で450,000〜550,000円前後になると考えておきましょう。
合同会社設立にかかる費用
次に合同会社にかかる費用の内訳はこちらになります。(2022年7月現在)
- 収入印紙代:40,000円
- 謄本手数料:2,000円
- 登録免許税:60,000円〜
合同会社は株式会社に比べて、手続きするものが少ないという特徴があります。その分、会社設立にかかる費用も抑えることが可能です。
1円起業のメリット
会社設立には、25万円の資金が必要なことがわかりました。しかし、「会社設立にはやっぱりお金がかかるけど、メリットはないの?」と、感じる方も多いのではないでしょうか。
1円起業にはメリットがあり、大きく分けて4つあります。
- 誰でも会社を設立できる
- 節税ができる
- 一定期間消費税を免除できる
- 個人事業主より信用力がある
それぞれ詳しく解説します。
誰でも会社の設立ができる
まず、初期費用を抑えながら誰でも会社の設立ができることです。
1円起業をするメリットとして、会社設立の費用を抑える目的があります。会社を立ち上げたあと、増資して、資本金をあげることも可能です。つまり、会社立ち上げの初期投資を抑え、経営に必要なものや材料などの運転資金を確保できます。
増資して資本金を増やした後、2週間以内に登記変更が必要になります。違反すると過料の制裁があるため、注意しましょう。
税金を節約できる
具体的には法人住民税の節約ができます。個人事業主で発生した所得は「所得税」として扱われます。そして、1円起業で会社を立ち上げて発生した所得は「法人税」として扱われます。
法人住民税は、住民税より安いです。私たちが普段納めている住民税では、所得の10%の税金を納めています。法人住民税は、資本金に対して住民税がかかり、資本金1,000万円以下の会社は、年間7万円の住民税で済みます。
一定期間消費税を免除できる
資本金が少ないことで、消費税も一定期間免除されるメリットがあります。消費税は、前年の資本金をもとに課税されます。
しかし、会社設立当初は売り上げがない状態のため、資本金1,000万円以上の大きな会社でない限り、課税されません。
つまり、資本金が少ないことで会社設立から売上1,000万円を超えても消費税がかかることがありません。消費税が免除される期間は、上期と下期の2期間となっています。
個人事業主より信用力がある
会社を立ち上げるメリットは、個人事業主より信用力があることです。個人事業主は登記する必要がなく、すぐに始められる特徴があります。
しかし、取引先次第では法人相手でないと仕事しないところもあり、信用力に欠けるデメリットもあります。自分の事業が法人向けだったり、法人との取引が多いところでは、自分の会社を立ち上げた方が仕事も受けやすいでしょう。
1円起業のデメリット
メリットもある1円起業ですが、デメリットもあります。
- 法人口座が開設できない場合がある。
- 金融機関の融資を受けにくい
それぞれ会社を立ち上げると必要になるものです。口座開設や融資を再び受けるにはどうすればいいのかも解説します。
法人口座開設できない場合がある
資本金が1円だと、法人口座が開設できない可能性があります。法人口座開設時には、銀行は代表者はどんな人なのか?事業内容は何なのか?など調べて口座を開設します。
資本金が1円だと、本当にその事業をやっているのか?実態のない会社がやっているのではないか?と疑われ、審査落ちしてしまう可能性があるのです。
対策としては、資本金を多くすることです。資本金が100万円以上あれば審査落ちする心配はありません。もし、100万円の用意が難しいなら50万円でもいいので資本金として用意しましょう。
金融機関の融資を受けにくい
デメリット2つ目は、金融機関の融資が受けにくいことです。会社の自己資金である資本金が少ないと、会社の財務状況が悪いと判断され、審査落ちします。
金融機関の融資を受けるには、融資してもらう金額の3割の資本金が必要とされています。資本金が少ないこと以外にも税金の滞納があったり、希望額が1,000万円超える物になると融資を受けられる可能性は減るのです。
1円起業は誰でも簡単に会社を立ち上げられます。融資を受けたい事業の場合、資本金を貯めてから起業した方がいいでしょう。
1円起業のアイデア10選
1円起業のメリットやデメリットもわかり、「自分も会社を立ち上げたい」と思う方もいると思います。ただ、会社を立ち上げる時に大事なことがあります。
それは、どんな事業にするかです。
登記する時には、自分の会社の事業内容について書かなければいけません。次は、1円起業の事業内容のアイデアを10選紹介します。
動画編集
1つ目は動画編集です。動画編集は、撮影した動画にカットや効果音などを入れ加工し、1本の動画にする仕事です。
現在YoutubeやインスタグラムなどのSNSが普及したことによって、需要が高まっています。動画編集のいいところは在宅でも仕事ができることです。
動画編集の仕事は、パソコンがあればどこでも仕事できるためクラウドソーシングでも仕事がたくさんあります。未経験の方は、クラウドソーシングで経験を積んでから起業しましょう。
日本最大級クラウドソーシング クラウディアアフィリエイト
2つ目はアフィリエイトです。アフィリエイトとは、自分が持っているブログやWebサイトから広告収入を得るものになります。
アフィリエイトは、広告をクリックされるごとに収益が発生する「クリック型広告」や広告の商品を購入してもらうことで報酬を得る「成果報酬型」があります。
アフィリエイトだけで生計を立てるのは難しく、本業と掛け持ちして収入を得ている方がほとんどです。特にWeb業界は、トレンドの入れ替わりが激しく流行に敏感になる必要もあります。
初心者でも安心のサポート!アフィリエイトを始めるならA8.netWebライター
Webライターとは、クライアントから依頼を受け記事を執筆する仕事です。Webライターは、商品の紹介やコラムの執筆など書くジャンルが広がっており、需要が高まっています。
特別なスキルが必要なく、パソコン1つあれば誰でも参入できることから人気があります。報酬を上げるためには、検索順位で1位を取る「SEO対策」やクライアントの見込み客を増やすため「マーケティングスキル」が必要で、ただ文章を書くだけで生計を立てるのは難しいです。
クラウドソーシング・在宅ワークなら【Craudia(クラウディア)】ネットショップ開設
ネットショップは実店舗と比べコストを低く抑えられ、初めてお店を開く方におすすめです。
ネットショップ開設する時でも、営業許可や届出が必要になる商品があるためよく調べておきましょう。また、出店するプラットホームも大切です。楽天やAmazonなどの「モール型」とBASE、Shopifyなどの「ASP型」があります。
集客をしたいなら利用人数の多いモール型、デザインを重視したい方はASP型がおすすめです。
せどり
せどりと聞くと、嫌なイメージを持つ方がいます。しかし、せどりは物を安く仕入れ高く売る、商売では当たり前のことをしているだけです。せどりや転売が嫌われる理由は、商品を相場以上の価格に吊り上げて消費者に商品を購入させる場合があるからです。
せどりでは商品を仕入れた後、Amazonやメルカリを使って販売します。商品の仕入れから販売・発送まで全て行い、ユーザーが喜ぶ方法や利益を出す方法まで商売のイロハを学ぶことができます。今まで商売をやったことがない方におすすめです。
動画配信者
動画配信者は、広告収入や視聴者から投げ銭をしてもらうことで収入を得ます。動画配信者は、自分で企画・撮影、動画編集を行なっており、とても体力が必要な仕事の1つです。
ただ、経歴や資格は必要なく誰でも参入しやすいのも特徴になります。しかし、いきなり動画配信で生計を立てられるようになるわけではなく、視聴者に認知してもらうには時間も必要です。
認知してもらうには、動画を配信を続ける継続力も必要になります。
コンテンツ販売
コンテンツ販売とは、有料の情報商材を売ることです。情報商材と聞くと難しそうですが、文章以外でも動画や電話サービスなどコンテンツ販売の形はさまざまになります。
例えば、「動画制作を1〜10まで徹底的に教えます」や「文章を早く書くコツをマンツーマンで指導します」など自分がこれまで経験したことを有料のコンテンツにできるのです。
ネットショップとの違いは商品を持たないため、赤字のリスクや低コストで事業を始めることができます。
クラウドソーシング
起業アイデアを探す方法として、クラウドソーシングも欠かせません。クラウドソーシングとは、インターネット上で企業が、多数の方に仕事を依頼する外部委託の方法です。
クラウドソーシングでは、文章やプログラミング、動画作成など多くの仕事が掲載されています。たくさんの仕事のなかで、自分が得意な業種を仕事をしながら見極められます。
例えば、仕事をもらった企業から「文章がうまいですね」と言われ、Webライターになった方もいます。自分がどんな仕事をしたいのか具体的に決まっていない方は、まずクラウドソーシングで仕事をしてみてはいかがでしょうか。
SNS運用
SNS運用とは、SNSを通じて会社の情報発信や、自社の商品の宣伝活動などに使うSNSアカウントを運用します。
SNS運用は、会社の広報活動の1つとされており、1日中SNSのことばかり考えている訳ではありません。そのため、最近ではSNS運用を代行して欲しい企業が増えています。
SNS運用では、SNSの基礎知識はもちろん見込み客を増やす戦略など複数の知識が必要になる仕事です。
スキル販売
スキル販売とは、自分の文章スキルや写真のスキルなど自分の得意としているスキルを販売することです。商品を仕入れる必要がないため、低コストで始められます。
自分のスキルに自信がない方や、これから自分のスキルを販売してみたい方は、スマートフォンアプリ「ココナラ」で自分のスキルを販売してみましょう。
ココナラでは、自分が販売するサービス内容の作成やお客様とのやりとりが必要です。今までスキル販売未経験だった方でも販売のイロハが学べます。
【登録無料】「得意」を生かして副業しませんか?ココナラ1円起業成功の共通点を紹介
1円起業は誰でもできます。しかし、起業した後は稼がなければいけません。1円で起業した後はどういう成功のルートがあるのかを考えてみます。
個人事業主時代に、取引先を確保する
いきなり会社を立ち上げたとしても、実績がないため取り引きしてくれる企業は多くないでしょう。しかし、個人事業主時代に取引していた企業がある場合は違います。
取引先を確保することで、継続的に仕事がもらえます。また、会社を立ち上げた直後なら、お金がないこともわかっているため信用されないという事態も避けられます。
BtoCで運転資金がかからない仕事
運転資金がかからない仕事も1円起業との相性はいいです。1円起業は資本金が1円なため、信用がないデメリットがありました。しかし、個人相手に行う事業は1円起業でも問題になりにくいです。
例えば、個人で行うセミナーやパソコン1つでできる仕事が当てはまります。BtoBの仕事でも、クラウドソーシングを経由した仕事であれば信用問題もありません。
まとめ
今回は、1円起業について紹介しました。今回紹介した起業アイデアは、クラウドソーシング内で仕事が増えています。いきなり、1円起業するのが怖いと感じる方は、一度クラウドソーシングで仕事をこなしてみましょう。
日本最大級クラウドソーシング クラウディア個人でも仕事を何回もこなしていると、仕事の流れや納品の仕方、お客様がどうやったら喜んでくれるかなど様々なことがわかってきます。
自信がついてきたら、会社の立ち上げを検討してみてください。