仕事術・スキル

思考力とは?思考力が高い人の特徴と鍛え方を解説!

思考力

思考力とは、一般的に「考える力」のことを指します。

この記事では、「思考力とはなにか」について解説し、思考力が高い人の特徴とその鍛え方について解説します。

ぜひこの記事を読んで、「思考力」すなわち「考える力」を磨いていきましょう。

思考力とは

思考力とは、名詞の「思考」に「力」を付けた言葉で、考える力のことです。

思考: 考えること。経験や知識をもとにあれこれと頭を働かせること。

思考(しこう)の意味 – goo国語辞書(https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%80%9D%E8%80%83/)

思考力というのは、経験や知識といった自分の中にインプットされた情報を基に考えを巡らせる力のことです。

ある問いに対し、たまたま自分が「知っていた」「過去に経験した」場合においては、解を出すことは容易だと思います。しかし、この場合は「思考」には当てはまりません。

自分が「知っていること」「過去に経験したこと」をベースにして、答えの分からない問いに対して、解を導き出すことが「思考」です。

思考の種類

一言で思考と言っても、考える際のプロセスやアプローチ方法によっていくつかの種類に分類することができます。主要な思考方法について説明します。

論点思考(イシュー思考)

論点思考とは、ある事象において直面している問題点の中で、優先して解決すべき課題を見極める思考方法のことです。
論点とは、議論の中心となる問題点のことを表します。

そもそもこの問題提起や問いの設定があっているのか、論点は外れていないか(的確か)といったことを考えるための、重要な思考法です。

仮説思考

仮説思考とは、今ある情報の中から想定される仮説を立て、これを検証して最も確からしい結論を導き出す思考法のことです。

現代のビジネスにおいて、判断を下したり結論を出すために必要な情報がすべて揃っていることは珍しく、多くの場合、限られた情報の中で仮説を構築し、検証していくといったプロセスを辿ります。

このため、仮説思考はビジネスパーソンにとって非常に重要な思考方法です。

論理的思考(ロジカルシンキング)

ロジカルシンキングとは、物事を体系化して整理し、筋道を立てて矛盾や論理破綻が無いように結論を導きだす思考方法です。

ある問題について、要素分解し、多様な視点から分析をおこなっていくことで解を導き出します。問題解決を行っていく上で必要になるスキルです。

水平思考(ラテラルシンキング)

水平思考(ラテラルシンキング)とは、問題解決のための常識・固定概念などに囚われず、多角的に・自由に発想を生み出す思考方法のことです。

従来の論理的思考では導き出すことが困難な解を引き出すことができます。

批判的思考(クリティカルシンキング)

批判的思考(クリティカルシンキング)とは、物事の前提を疑い、論理的かつ客観的に判断を行う思考方法のことです。

論理的思考(ロジカルシンキング)との違いは、「論理的思考」が論理的整合性が取れているかどうかをスコープとしているのに対し、「批判的思考」はそもそも前提情報や前提認識が正しいのかという思考をスコープにしているといった違いがあります。

アナロジー思考

アナロジー思考とは、異なる別々の物事について共通点を抽出・着目し、新しい発想や課題を生み出していく思考方法です。

アナロジー思考では、経験や知識がない場合でも、別の経験や知識に類似する要素を応用し、解を導き出すことができます。

問題解決思考

問題解決思考とは、言葉の通り「問題を解決する」ための思考のことです。

具体的には、「理想状態」と「現状」、そしてこの2つのギャップを「問題」として定義し、この差を埋めるための課題と解決策を検討する思考のことです。

思考力が高い人の特徴

では、具体的に思考力が発揮されるのはどのような時なのでしょうか。

ここでは、思考力が高い人の特徴を例に解説していきます。

考えてから行動に移す

無意識に何かを始めたりするのではなく、一度思考を挟んでから行動に移します。

例えば何か作業が必要になった場合、どの程度のクオリティが必要なのかや、期限としていつまでに行う必要があるのか、また最も効率的に行うにはどういった手順で進めるべきかなど、事前に思考してから作業を行うことができます。

頭の回転が早い

物事の論点を的確に捉えることができるため、必要な部分にだけ重点的に思考を巡らせることができ、短い時間で深く考えることができます。

また、思考の型(思考方法)が身についているため、思考方法を身に付けていない人より効果的に考えることが可能です。

視野が広い

物事を捉える際に、様々な視点から捉えることで、客観的に思考することができます。

第三者目線から物事を捉えたり、異なるケースに置き換えた場合にどうなるのかなど、様々なパターンで同じ物事を捉えることで、広い視野で思考を行うことができます。

アイデアが豊富

論理的に導き出せるアイデアだけに限らず、答えがなく限られた情報の中で、仮説思考やアナロジー思考によって新たなアイデアを生み出す能力が高い特徴があります。

先を見通せる

考えながら物事を進めることができるため、事前に先を見通すことでリスクや懸念材料を把握することができます。

先を見通すことによって、これらのリスクに対し事前に対処したり備えることが可能です。

会話が上手

会話の中でも思考を巡らせ、相手が意図していることや求めていることが分かることでコミュニケーションが上手く取れます。

議論などにおいても論点を整理し、的確にコミュニケーションすることができます。

また、思考をスムーズに行うことで、自分の頭の中にある情報を上手く言語化することができます。

思考力の鍛え方

具体的に思考力を高くしていくにはどうすればよいのでしょうか。

思考力のトレーニング方法について紹介します。

インプット量を増やす

思考の幅は知識の幅にも比例します。

ある問いに関して前提情報に関する知識があれば、より深い思考が可能になります。また、幅広い知識があれば、類似パターンに当てはまるようなケースも多くなり、共通点に基づき思考を広げていくことが可能です。

疑問を持つ

日頃から常に、色々なことに対して疑問を持つことが重要です。

「なぜ?」といった疑問や、「もっとこうしたら効率が良くなるのでは?」といったことを意識して考えていくことで、思考力は向上します。

客観視する

多くの人が、無意識に自分の主観で物事を捉え、考えてしまいます。

しかし、普段から客観視することを意識しておくだけで、この能力は伸ばしていくことができます。

日常生活においても、周囲の物事について固定観念を捨てて、客観事実を捉えた上で考える癖を付けてみましょう。

俯瞰する

客観視するだけでなく、その物事を俯瞰し、全体像を把握することも重要です。

思考の対象にしている物事が、実は問題の氷山の一角に過ぎない場合もあります。

全体を俯瞰して見てみると、実は問題の本質は別のところにあることに気が付くこともできます。

客観視するのに加えて、その物事を取り巻く全体を俯瞰して捉えるようにしましょう。

抽象化する

生きていれば、誰しも具体的な事象については、知識や経験を積み重ねていくことになります。

例えば、「朝のラッシュで電車が混雑し、定刻から遅延して運行しているため、少し早めに到着する予定の電車に乗る」といった経験に基づく対応策を習得したとします。

この場合、「予期せぬ事象によって、想定より遅れてしまう可能性があるので、早めに行動する」といった抽象化が可能です。

抽象化することで、具体で得た経験を様々なシーンに適応することができます。

例えば上記の例の場合、「社内で決裁が必要だが、上司が多忙や休暇で確認が遅れる可能性を考慮し、早めに提出する」といった対応が可能です。

このように、普段から具体的な経験について、抽象化する癖を付けておきましょう。

まとめ

思考力は生きていく上でのベーススキルとして大いに役立ちます。

このため、思考力を鍛えることによるメリットは、仕事力の底上げだけでなく、日常生活においてもコミュニケーション力が向上したりと、その恩恵は非常に幅広いです。

思考力が高い人は、仕事や人生において何か問題に直面した際、思考して的確な行動に移すことで、それを解決していくことができます。

この記事を読んで、思考方法にどのようなものがあるのかを知り、日頃から意識して考えていくだけで、思考力は大きく向上します。

ぜひ、思考力を高めて、ビジネスや人生の課題を自分の頭を使って解決に導いていきましょう。

この記事を書いた人
いちさん

本業でWEBマーケしながらライティングやブログの情報を発信しています。|上場企業のWEBマーケ マネージャー(月間1000万PV超) ⇦大手デジタルマーケコンサル(約300サイト分析・50社担当) ⇦リサーチ・市場調査|現役マーケターが、稼げるブログのノウハウをシェアします!

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